身体操作導入 ― 緊張・弛緩 ―

自転車事故安全教室において、忍術活法・剣術・合氣柔術等指導経験および癌・多臓器不全等闘病経験を活かして各術理を用いた事故回避・怪我の回復等に役立つ身体操作の説明・指導等も行うことから、別途HP等設けることをせず混在させております。

さて、ある部位が緊張すればある部位が緩む
― 例えば、広背筋が緊張すれば上部僧帽筋が緩む、息を吐く場合には骨盤底筋群・腹横筋が緊張して横隔膜が緩む、といった具合 ―
という“拮抗筋”および“拮抗関係にある特定部位”の解放による緊張・弛緩の作用を“明確に自分の意志をもって活用する”ことで、効率的に筋力等を使うことができるようになります。

身体を操作する際は、目的部位(たとえば肩甲骨)を直接動かすよりもそこに“連動する部位を操作したり、一定の意識を掛ける”などした方が効率よく楽に動かせたりします。
これに関しては、意識した部位の筋電強度が増して筋収縮が強くなるため、動かす部位を意識するよりも拮抗する部位を意識することで目的部位を弛緩させることができる等の様々な理由が考えられますが、結局は自身の目的に合致した必要なものを抜き出して簡略化することが大切です。
ちなみに、下腹部(下丹田)を意識することなども、呼吸における“意識した部位の筋電強度が増して筋収縮が強くなる”ことを明確に活用したものといえます。
下腹部への意識は、“曖昧な範囲”ではなく明確なポイントが存在しますが、ここでは詳細は割愛します。

忍術(体術)においては特に肩甲骨に着目します。その理由はこちら

肩甲骨をどのように使うのかということについての詳細はここでは割愛しますが、下画像のように肩甲骨を立てて使う、いわゆる立甲を用いてどのような体勢・状況においても肩のゼロポジションを活用できるようにし、肩甲骨操作によって骨盤も連動させるなど行います。

#立甲 #肩甲骨はがし #ゼロポジション

ところで、自分の意志で身体を操作しようと頑張っていると、
「自然・無意識に理想のカタチになることが大事。やろうとしたら無駄に緊張する。身体の余計な力みが抜けた状態になれば自然とできるようになる。」
などと言われてしまった方が結構いらっしゃいますが、要はやり方次第ですのでご安心ください。
緊張を利用して身体を緩めることもできます。

「自然に無意識でも理想のカタチを体現できる」といえば、トップアスリートの方などを思い浮かべると思います。
ところが、そういう方でさえスランプに陥ったり、特におかしな動作をした訳でもないのに故障することがあります。

ソフトテニスを例に挙げると、イレギュラーバウンドや風などによって打点が大きく変化する場合があり、その他スイング中に突然軌道修正しなければならない時があります。
このような時に肩・周辺部位に通常のそれと異なる“気付かない程度の緊張・弛緩等”が生じてしまったことで故障に繋がったり、それらによってスランプに陥ったりすることがある訳です。

そのような場合に自分の意志で緊張・弛緩がコントロールできれば、早期にスランプから脱することが可能になり、故障部位に過度の負担が掛からないよう調整することもできるようになります。

また、怪我・病気・ストレス等によってギプスで固定されていたり身体が凝り固まったりしている場合など、自然な動作ができない・ならない状態の方の場合には、より一層自らの意志で緊張・弛緩をコントロールできることが重要になってきます。
それさえ身につければ、仮に病院のベッドで寝ていたとしても必要部位を刺激し、呼吸も組み合わせながら身体の凝りをほぐし、血行を改善させて回復に役立てることができます。

このように断言できるのは、自身および他者の闘病等においてそれらを活用してきたからです。
人は、生きて呼吸し心臓が動いている以上、身体には必ず緊張・弛緩が同時に生じています。
脱力“だけ”では、実際に身体に生じていることを無視していることとなりますので、その点に留意しておきましょう。

画像・動画に関する注意等

当サイトの画像・動画等は会員の方・教室に参加された方等でなければ操作や緊張・弛緩方法分からないこと等もありますので、思い込みだけで行わず確認等欠かさない様にしましょう。

また、動き等分かり易くするため等の理由により速度を抑えていたり、わざと緊張させた状態にしていたりもしますが、
意識して緊張させることができれば弛緩させることもできるようになります。

たとえば、上部僧帽筋をわざと緊張させた立位立甲の画像・動画等をアップしていたりします。
しかし、拮抗筋である広背筋をわざと緊張させると上部僧帽筋を緩めることが簡単にできますので、そういった詳細を記載していない場合があります。

また、抜刀など、動作等は主に肩甲骨の動きを確認するためのもの等として紹介しており、本来の動作と異なるものがあります。
そういった点に留意しておいてください。


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